製品詳細

IDKサクションヒータ

 

構造】IDKサクションヒータの構造は、下図のように加熱筒とフランジ型シーズヒータを組合わせたもので、タンク底部近く油槽壁を貫通して取り付けられます。
 なお、このヒータには油温を一定に維持するためのIDKサーモスタットとともに、ヒータ空焼防止用の過熱防止器を取付けておりますので、安心してご使用いただけます。さらに必要によっては油面低下による空焼を防止するためレベルスイッチを付属できます。
形状寸法】TSO型サンクションヒータの標準寸法は下表のとおりですが、ご指示により特殊な寸法、ワットのもの、さらに油出口パイプの大きさの異なるものや、ユニオンをフランジに変更したものも製作できますので、仕様明示のうえご照会下さい。

IDKサクションヒータは、貯蔵タンク内の重油等の高粘度油を適当に加熱低粘度化して必要量だけ順調、容易かつもっとも経済的に引出し得るように、とくに設計製作されたヒータであります。重油を適当な温度に予熱することは、送油上(ポンプ作業を安全かつ経済的にする)、燃焼作業上(噴霧化を助け燃焼効率を上げる)に必要不可欠の条件で、サンクションヒータは主として前者を担当するヒータであります。
 IDKサクションヒータでは油の加熱が外筒内に流入した分のみに限定されるため、温度上昇が早く、設備費、稼働費を著しく低減することができるのみならず、繰返し加熱に基因するアスファルテンの増加による油質の性状劣化防止にも役立ちます。

外筒の取付け】外筒を取付けるさいは、タンク底部に沈殿堆積する塵埃やスラッジ等の夾雑物が送油管などに引出されないように、ヒータとタンク底面との間に100㎜程度の間隔を設けることをおすすめします。



IDKサーキュレーションヒータとの併用
送油管が長大なため途中の熱放散が大きく、温度が下り再加熱を必要とする場合、または重油バーナーに給油するためバーナーの近くで再加熱を必要とする場合は、右図のようにサーキュレーションヒータと併用すればさらに効果的です。

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